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ご近所付き合いとインターナショナルパーティー

私が住むアッパーイーストのマンションは近所付き合いが盛んで、ニューヨークでもこんなお付き合いがあるなんて思ってもいませんでした。東京でもなかなかないですよね!
例えば同じ階に住む人とは挨拶、立ち話はいつものことで、ランドリールームで一緒になって仲良くなるとか、マンションのオーナーが企画するパーティーは参加率が高く、そこで新たな知り合いが増えることもよくあります。
200世帯ほど住んでいるマンションなのですが、日本人同士の集まりもあって、私も時々奥さま会に参加させてもらっています016.gif
特に最近は、私の部屋の目の前に住んでいる人たちと仲良しで、お互い独身女子、一人暮らし、マンハッタン勤務なので、仕事が終わる時間が一緒のときは互いに夜ごはんを持ち寄って、週3回ほど一緒に食べたりすることもよくありますし、この前の日記にも書いたように、休日も一緒に遊びに行っています。
こうしてニューヨーカーたちと仲良くすることって、自分にとってすごく良い社会勉強で、英語はもちろんのことアメリカ生活について色々教えてもらえるので、本当に助かります。
今は彼女たちと助け合って生活している気がしていて、いわば生活共同者という感じです。
まぁ、英語では壁があるのは事実で、いつでも彼女たちと話すときは片手に電子辞書を持っています。
こんな片言の英語であるのに、それでも仲良くしてくれる彼女たちはとても心が広い人たちだと思いますし、感謝しています。

そんな彼女たちと私を含め3人で企画したのがInternational Partyなるものです。
互いの友達たちを呼んで、それぞれの国の料理を作って、みんなで食べようというものです。
全て本場の味です。こういう企画、大好きです♪
パーティーを想像するだけで、楽しくなっちゃいます024.gif
私の招待者はちょうど今両親が日本から1か月間まるまる(長いです!)遊びに来ているので、この2人と、同じマンションで知り合いのエクアドル人ご夫妻、ミャンマー人ご夫妻をお呼びしました。
友達は韓国人やイタリア人の友達を誘って、先週土曜日には総勢25人にもなる大きいパーティーを開きました。

私の家に集まるみんな♪
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そして日本食の紹介として、私と母で作ったのはこちらです!
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お赤飯、広島風お好み焼き、そして蕎麦サラダです。全然関連性のないメニューですが・・・。

韓国人の友達は当日朝にコリアンタウンに行って食材を買い集め、プルコギを作ってくれました。
これが程良く辛くて本当においしかったです。
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イタリア人の友達はジェノベーゼを作ってくれました。これも味が濃くなくマイルドで、バジルとガーリックの味が利いていてとてもおいしかったです。白ワインにも赤ワインにも合いますね。
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そしてみんなで歓談です。
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デザートの時間にはイタリア人のフローラが手作りのティラミスとケーキを作ってくれました。
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出来たのはこちら。全然甘くなくて、それはそれは美味しかったです。d0235123_11491695.jpg

うちは両親が日本から持ってきた餡子とあずきで、あんみつを作りました。
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結局1時過ぎまでみんなで盛り上がって、とても楽しい会でした。
飲みながらも互いの国の話になり、やはり日本人となるとニューヨークでも最近毎日ニュースになっている津波や地震の話しが主でした。
またミャンマーでは外交官の方による民主化の話しや韓国では学歴社会と儒教の話し、イタリアではシリアスな話とは打って変わって、北イタリアの料理の話(ミラノ出身の方が数名いらしたので)など各国の話題で盛り上がりました。

こういうInternationalな環境はなかなか作り出せないものですが、出来る限りこういう環境に自分を置いて、ニューヨークでは外国人とのコミュニケーションスキルも磨いていきたいと思います。
でもやっぱり一番ネックなのは英語ですね。。。今晩もひたすら英語の勉強です(^_^;)

最後に、いつもお世話になっているアイリーンとフローラ、彼女たちのおかげで随分とニューヨーク生活が楽しくなった気がします。本当にありがとう★
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by kanagourmet | 2012-03-19 02:53

Armory Art Show

先週の土曜日、ニューヨークで絵画のディーラーをしているアメリカ人の友達に誘われて、The Armory Showという現代アートショーに行ってきました。
d0235123_10402472.jpgこのショーは年に1回ニューヨークで開催されている国際的な現代アートのイベントで、今年が14年目になります。
世界各国から集まった現代アートを扱う有名なギャラリーが作品を披露して、来場者は自由に見学ができて、その場で購入することもできます。
アーティスト、ギャラリー関係者、ディーラー、コレクター、キュレーターが一堂に会す、ニューヨークでは一番大きい現代アートのイベントです。
2012年の特徴は主催団体が着目した北欧の現代アートギャラリーが多い点です。近年北欧ではモダンアートの人気が高く、ギャラリーが増え、アーティストやコレクターも世界中から集まってくるようです。




それではアートショーを紹介したいと思います。
会場全体
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休日だからか場内は混んでいます。

早速北欧アートです。
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下の写真はオーロラをイメージしているのでしょうか。

d0235123_10453228.jpgこちらはロンドンのギャラリーからです。
蝶の羽と骸骨を模したオブジェです。友達曰く、現代アートはアーティストの個性を如実に表していて、鑑賞する人、鑑賞した時によって見方が変わるのが面白いところということです。私たちもこれは何を意味しているんだろうねと話しながら、2人で想像しながら鑑賞するのが面白かったです。
私はいつも寓話が背景にある西洋美術や風景画ばかり見てきましたが、こういうアーティストの意図を読み取るような鑑賞も楽しいものです。






なんと生身の人間が「アート」そのものになっている作品もありました!
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生身の人間がそのまま作品になるのはインスタレーションという現代アートの表現方法の一つです。インスタレーションは空間を含めて作品と見なされていることを指し、さらにこのように生身の人間が登場するとパフォーマンスアートの域に入ります。時に美術は絵画技法に手工を凝らしてリアリスティックを追求しますが、これこそまさに、リアリスティックの極みです。
技巧で追及するくらいなら、いっそのこと、生身の人間を展示してしまうなんて、大胆ですよね。
時々MoMAの企画展でもこの種の展示を見かけます。

私としては芸術的な感想よりも「お手洗いはどうするのだろう」「お腹すかないのかな」「その前に寝ちゃわないのかな」なんて芸術とは全然違うことを心配してしまうのでした。
人間の肉体そのものが芸術そして芸術的な空間を創り出しているんですね。

そしてニューヨーク現代アートのブースを見て回りました。
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私はこの絵画の作風が好きでした。色彩はクリムトの絵画のようで、モチーフはフリーダ・カーロでしょうか。
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ところで日本のギャラリーはどんな展示をしているのかと思い、足を運んでみました。
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正直理解に苦しみました。。。このブースから見てわかるように「卑猥」がテーマになっていました。日本の卑猥な漫画が海外でとても人気というのは聞いたことがあります。アメリカ人の友達は漢字を見て「Kanji!!」なんて言っていましたが、絵に描かれている漢字の文章の意味を私が英語で耳元で囁くと、彼女はびっくりして、2人で失笑してしまうのでした(笑)
こちらはお寿司のフィギュアです。
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日本のお寿司が現代アートとどういった関係があるのかと思いましたが、よくよくフィギュアのお寿司を見てみると、お寿司のネタの部分に卑猥な絵が描かれているのです。
日本人としては「・・・???」感想がなかなか言えないものでした。

最後に2人で持っていたこの展示会のカードを使用してシャンパンバーでちょっといただいてきました。
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ところで、美術を学生時代から専攻してきて、新卒でニューヨークの有名な美術館で働き、今はマンハッタンで美術のディーラーとして働いている私の大事な友達、アイリーンちゃん。
彼女のおかげで、楽しく美術鑑賞ができて、鑑賞困難な現代アートも楽しめました。
彼女の今日の収穫としては美術史の編集者たちといいコネクションが出来たことだそうです。それは行った甲斐がありますね!

帰りは2人でハドソン川の夕暮れを見ながら、家まで歩いて帰ってくるのでした。
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by kanagourmet | 2012-03-17 11:22

テネメント・ミュージアムで考える移民史

ローアーイーストサイドのお散歩はまだ続きます。
今日のメインはテネメント・ミュージアムです。
ここはTenementとは「すみか」という意味で、ここはかつてニューヨークに移民してきた人たちが肩を寄せ合って生活していた住居であり、現在は当時の状況をそのまま残し、移民たちの生活を現在に伝えるための博物館になっています。1988年に開館していますので、新しい博物館です。
アメリカは知る人ぞ知る移民たちが作り上げた国ですので、移民の歴史を知ることはアメリカ人にとっては自分たちのルーツを知ることになります。館内はアメリカ人で結構混んでいます。

博物館入口
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この博物館の見学は個人では不可で、決められた時間に始まるの6種類のツアーからお好みの物を選んで、ツアーに参加して説明員の人たちと一緒に見学することになっています。ミュージアムショップのレジで各ツアーの時間を確認してチケットを購入します。($22/ツアー)
私はアイルランド移民について説明してもらうツアーに参加しました。

この建物は1863年に建てられ、1935年に最後の住人が退去するまで20カ国から集まってきた約7000人の移民たちが暮らしてきました。1863年にドイツから来た最初の住人がここに家を建てた当時は飲食店が地下にあり、その上に22家族が住む部屋があったそうです。そしてニューヨークの建築法が整うにつれて、水道やガスが通るようになり、部屋も増築が可能となり、現在の姿になりました。
d0235123_1216668.jpgこちらは1863年当時の様子です。

そして私が本日参加したアイルランド系移民についてですが、現在アメリカ人の12%がアイルランド系だと自認しているそうです。随分多いですね。
彼らは19世紀末にアイルランドで起こった大飢饉のきっかけに新天地を求めま、病気が蔓延して劣悪な環境の船に乗って、命がけでアメリカ大陸に到着しました。半数がカナダに行き、残りはエリス島を通って、アメリカ大陸に上陸しました。



これは別の日に来訪した際の写真ですが、アメリカ移民の通過点であったニューヨークにあるエリス島移民局です。
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アイルランド系移民にとって、アメリカに移民しても状況はすぐに好転するわけでもなく、6畳に家族が5人住まなければいけないような住環境で、職業もなかったそうです。
テナメント博物館内部
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そしてアイルランド系の移民にとって唯一開かれた道は警察官や消防士など命をかけて挑まなければいけない仕事ばかりでした。現在でもニューヨークの警察官や消防士はアイルランド系の方が多いですよね。家代々の家業でされている方が多いみたいです。
そして一方ではビジネスや特殊能力で秀でたアイルランド系移民もいて、あのウォルト・ディズニーや作家のスコット・フィツジェラルド、ケネディ大統領は完全なるアイルランド系移民の子孫であり、オバマ大統領も母方がアイルランド系とのことです。
アメリカの発展にアイルランド系移民の力は欠かせなかったんですね。

博物館の窓からの風景
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このあたりは非常に古い建物ばかりで、100年以上前にここに住んでいた移民たちも同じ風景を観ていたのかなと思いました。
館内はまるでタイムカプセルのようです。古きニューヨークを体感したければ一度は足を運んでみるのも良いかもしれません。

そして博物館の1階は楽しいミュージアムショップで、ニューヨーク関連のグッツが所狭しと並べられています。
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ニューヨーク移民の歴史を知るためにはエリス島移民博物館と併せて訪問するのもオススメです。モダンでおしゃれなニューヨークの観光もいいですが、たまにはこういう古きニューヨークに思いを馳せる時間もいいなと思いました。
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by kanagourmet | 2012-03-05 12:55