アートで巡るワシントンDC 3日目

この旅行中2日間の朝ごはんはホテル近くのWhole Foodsのデリで食べていました。
今朝もスープとパンを買って1人で食べていたら、隣に座っていた日本人男性に声をかけられました。
「旅行で来られた方、、、ではないですよね!?アメリカ生まれの学生さんですか?」とのことです(笑)
最近初対面の方には必ず、こっち生まれこっち育ちの人と言われます。
3年も住んでいるとアメリカに馴染んで、雰囲気までアメリカンになるものでしょうか(^^♪

その紳士はワシントンDC在住で世界銀行で働いている人なのですが、この方と朝からお話が盛り上がり楽しかったです。世界銀行の仕事や日常生活のお話を聞いていたのですが、話が尽きなくて、結局朝ごはんなのに1時間少し話し込んでしまいました。
ワシントンDCで勤務している日本人の方は、そのほとんどが世界銀行勤務か官僚の方とのことで、ニューヨークと違って、民間企業勤めの人は少ないそうです。

私の仕事の話もしたのですが、その紳士曰く「そのサービスは自分も使っているし、友達にも紹介しました。すごくいいですよね!」と言ってくれて、いつもニューヨークでしか仕事していない私ですが、自分の仕事がワシントンDCでも知ってもらえているサービスなのかと思うと嬉しかったです!
またどこかでお会いできることがあれば嬉しいです(^.^)

今日はNational Galleryの東館で現代美術を鑑賞後、国会議事堂、国会図書館を見学に行きました。

National Galleryの西館から東館へ行く間の通路です。何かのアトラクションみたいですよね。
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東館のエントランス(こちらは昨夜に撮影です。)
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では早速東館の美術のハイライトをご紹介します。
ブルース・ナウマン 15組の手d0235123_2333853.jpg

ブルース・ナウマンは現在も活躍する有名なアメリカ人現代美術家で、作品は彫刻、パフォーマンスアート、ビデオアート、インスタレーション等多岐にわたります。欧米を中心に回顧展が開かれており、ニューヨークのMoMAやロンドンのテートモダン等に作品が展示されています。
また米紙タイムでビジネス、政治、法学等の全業界から選出される「世界で最も影響力のある100人」の中で現代美術家としてノミネートされています。
そんな彼の作品です。
私はこの作品を鑑賞して思い浮かんだ言葉は「共生」です。
d0235123_23505442.jpg2つの手が織り成す形はここでは15種類が彫刻としてシンボル化されて展示されていますが、実際は無限です。
2つの手が共生、協力することによる可能性は無限だということを示しているように感じました。
ちなみにこの2つの手を1人の右手と左手と見るか、1人の人間の手と見るかは鑑賞者の方次第だと思います。私は前者と読み取りました。2人で協力すればできることは無限大に広がるのかもしれません。

マーク・ロスコ 無題
d0235123_23581100.jpgマーク・ロスコは20世紀に活躍したアメリカ象徴表現主義の代表的な画家です。彼は非常に真剣質でこだわりのある人でした。様々な美術館が彼の作品の購入を申し出ましたが、1つの空間に自分の全作品を展示することを主張したため、美術館同士の協議により現在はロンドンのテート・モダン、ワシントンDCのナショナルギャラリー、そして千葉県佐倉市の川村記念美術館の3つに別れて展示されています。
ところでこの絵画を観て多くの方は、黒色と灰色で塗ればよくて、自分でも描けそうと思われるかもしれません。私も美術オタクでなければそう思うと思います(笑)。私はこれを観て北極大陸の夜をイメージしました。
命あるものがほとんどなく、静寂だけが永遠と続く大陸の夜です。「無限」という言葉がふさわしい絵画だと思います。鑑賞するべきことは、黒色と灰色に塗られたキャンバスではなくて、この単色によって北極と永遠の静寂を描き出そうとしたロスコの感性なのだと思います。

アンリ・マティス 切り絵
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マティスをご存知の方は多いのではないでしょうか。
フランスで19世紀後半から20世紀にかけて活躍した画家で、「色彩の魔術師」と言われていました。
彼はゴッホやゴーギャンといった後期印象派の影響を受け、原色を用いて自由な絵画表現を行っていました。しかしながら加齢に伴い、彼の作品は体力が必要とする油絵から切り絵に変更されます。助手たちに用意してもらった色紙をハサミを用いて切っていくことで彼の感性で読み取った南フランスの自然を表現しました。
そして彼のアトリエの壁をポップな切り絵で飾っていきました。
この2つの切り絵は彼のアトリエの壁をこの美術館に移築したものです。
私が鑑賞したときは、小学校の美術の授業で子供たちも来ていました。
こんな世界的に有名な絵画の前で授業なんて羨ましすぎます(^.^)

ちなみにこの絵画は非常に繊細であるため、鑑賞時間が限られています。月~土は10:00~14:00、日は12:00~16:00です。

そして長く鑑賞したナショナルギャラリーをあとにして、国会議事堂を見学しに行きました。
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この建物は1850年~60年にかけて建造されて、現在のような姿になりました。ローマのパンテオンを模倣して制作されており、ワシントンDCはこの建物を基点に区画整理されています。
昨日一緒にご飯食べたGraceはここの隣の建物で働いているそうです。アメリカ政治の最前線ですね!
国会議事堂はツアーでのみ内部見学可となっているのですが、事前予約をおすすめします。国会議事堂のHPから無料で予約できます。いつでも混んでいるので、最低見学の2日前には予約されたほうがいいと思います。

内部ツアーは約30分です。
ロタンダ(円形大広間)
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天井を見上げると上の写真のフレスコ画が目に飛び込んできます。これはブルミーディの「ワシントンの礼讃」です。
初代大統領であるジョージ・ワシントンへの崇拝をフレスコ画で表現しています。
円形広場の四方に飾られた絵画はアメリカ史上の出来事が描かれています。

ところで、案内してくださるのは近所に住んでいるリタイアされたお爺さんやお婆さんなのですが、毎日毎日30分づつ同じ説明して飽きないのかなと思いました。30分づつの一期一会で、「教え子」たちの成長を見られるわけでもなく、ディスカッションが出来るわけでもないです。
私だったら飽きてしまうと思います。実は新しいことにチャレンジすることよりもルーチンで慣れていることに対してモチベーションを保ちつつ継続してくことのほうが遥かに難しいことなのかもしれないと思いました。
国会議事堂見学の感想とはかけ離れたコメントですが・・・。

次に訪れたのは国会議事堂の隣にある議会図書館です。こちらは1800年にジョン・アダムス大統領が首都をフィラデルフィアからワシントンDCに移転した際に建造された、世界最大規模を誇る図書館です。
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ここは図書だけではなく、写本、楽譜、楽器、版画も所蔵されており、アメリカ史に関連した展示室もあります。
もう図書館という枠組みを超えて、博物館の域に入っていると思います。
特にトーマス・ジェファソン館は必見です。
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こんな豪華な場所で落ち着いて読書はできないですよね(^_^;)
この議会図書館は全部で1億3800万点以上の図書を所蔵しているそうです。気が遠くなるコレクションです。

グレイト・ホールはとても壮麗です。たくさん観光してきたヨーロッパでも中々ここまで豪華な建物はありませんでした。目を見張る美しさです。
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さて、長く続いたワシントンDC旅行記はこれにて終了です。
日常を送っているニューヨークを離れて、週末にちょっとした気分転換ができた上に、多くの美術からインスピレーションを受け、多くのことを考え、自分にとってはかなり実り多き旅行でした。
友人のGraceに会えたのもとても嬉しかったです。

ワシントンDCは本当に見る場所が多くて、3日間では到底回りきれません。またいつか旅行したいなと思いました!

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by kanagourmet | 2013-02-18 02:06