ボストンキャリアフォーラムのススメ

2012年10月19日(金)~21(日)に開催された日英バイリンガル対象就職フォーラムである「ボストンキャリアフォーラム」に採用者側で参加してきました。
早いものでこのイベントに立つのも3年目です。日本から出張で来ている人事部の採用チームと共に、私は1人アメリカ法人から加わりました。会社のブースで受付、会社説明会でのプレゼン、書類選考などを行っておりました。

今年の特徴は日本人留学生、参加者の学生の減少が目立ちました。業種としては流通系が人気、金融系の参加が減少、縮小傾向だったようです。
とはいえ、依然として1日目、2日目は就職活動スーツに身を包んだ留学生で会場はいっぱいです。
開場前の様子です。
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今回3回目の参加であるので、ちょっと視点を変えて今回は単なる感想ではなく、社会人12年目の私が考えるボストンキャリアフォーラムでの内定のつかみ方を書いてみたいと思います。
通常は2か月から3か月かけて日本で就職活動をするわけですが、このフォーラムでは凝縮して3日間で就職先が決まってしまうのです。
これは私の考えですが、就職先によって人生が大きく変わると思います。就職先次第で今後の人生でつかめるチャンスの量と質が大きく変わってきます。そして生涯賃金も大きく異なります。

このフォーラムを客観的に見ていて感じたのですが、留学生対象のこのフォーラムで内定を取るためには「戦略」が必要だと思いましたので、日記にしてみました。
※下記の日記は私一個人の意見であり、私が働く会社のものではありません。

①勝負は1日目、遅くても2日目午前中で決まる。
これは言うまでもないでしょう。企業によって選考方法が異なりますが、どこでも変わらないのは優秀な学生を早く獲得したいものです。先着順で内定者を出していくので、希望の会社は1日目のうちに必ず選考を受けておきましょう。3日目はもうブースをたたむ企業も出てくるほどで、3日目にはじめてブースに来た人に内定が出ることはほとんどないような様子でした。

②フォーラム期間中は1秒でも時間を無駄にしない。
通常日本では3か月ほどかけて行う就職活動をこの短い間に凝縮しているので、この開催期間では1秒たりとも時間を無駄にしてはいけません。とにかく事前に参加企業を調べ上げ、興味のある会社全て事前エントリーを行っておき、エントリーシートも企業ごと事前に全て書き上げ、履歴書も何十枚も持っておきましょう。必要な時にいつでも提出できるようにしておくべきです。
フォーラムに来てエントリーシートをはじめて受け取り、会場で「えーっと・・・」なんて言いながら書いているのなんて時間の無駄です。でもこういう学生の方をたくさん見かけました。そんな時間があったら企業の面接をたくさん受けましょう。

③事前準備はフォーラム開催最低3か月前には始めておく。
企業によっては事前にスカイプなどで事前に選考を行っておいて、このフォーラムで最終面接を行うところもあるようです。
事前にどの企業が参加予定なのか、どんな選考の流れなのかはきちんと確認しておきましょう。そして私個人としてはこのフォーラムで会社セミナーに出ている時間さえももったいないと思ってしまいますので、そんなジェネラルな内容については自分で事前に調べておき、分からないことや確認したいことがあればこのフォーラムで実際に働いている社員をつかまえて、聞いてみるくらいの方が時間の無駄になりません。

④日本企業がなぜボストンキャリアフォーラムに来て採用をしているのか考えてみる。
この理由は何だと思いますか。
日本で採用しようと思えばいくらでもできるのにもかかわらず、わざわざ費用と時間をかけてボストンに来ている理由は、留学経験を持っているユニークな学生を採用したい以外の何物でもありません。
面接では自分が留学や海外生活を通して学んだことを積極的にアピールしましょう。特にこの部分の自己分析は徹底的にやっておくべきです。日本で採用できるような日本人的思考のみを持った学生を採用したいとどこの企業も思っていないと思います。

⑤日本企業で働くことをリアルに想像してみる。
これはかなり重要です。
色々な学生の方から質問を受けましたが、ちんぷんかんぷんなことを言っている人が多くて、面接だと厳しいなと感じたのが率直な感想でした。
しかし、今まで学生で、しかもアメリカにいて日本企業のことを全く知らない学生の方々が日本企業で働くことを正確に思い描いて、志望動機ややりたいことを現実的に語れるわけがないのです。(逆を言えばここが出来る学生さんが一流企業の内定を複数もらえるものだと思います。)
アメリカにいて日本企業に就職したいと思うのなら、夏休みを利用してアメリカにある日系企業でインターンシップをしてみると、日本企業で働くことが実体験出来、他の学生と差別化が図れるのではないかと思います。

⑥携帯電話、パソコンは肌身離さず持つ。
企業とのコンタクトツールとなる携帯電話、パソコンは必ず携行しましょう。携帯電話の番号が提出書類に書いていなくて、私は連絡したくてもできない人が数人いたのがとても残念でした。書いてあって連絡しても留守番電話がセットアップされていなくて、連絡できない人もいました。残念ながらその時点でアウトとなってしまいます。
パソコンも持ってきていなくて、フォーラムでの情報収集に困って、会場のインターネットコーナーの長蛇の列に並んでいる人たちもいました。これも時間の無駄なので、自分でしっかりとコンタクトツールの準備は行っておきましょう。

以上、私の感想と私が学生だったらこんなふうに就職活動するだろうなと思ったことを羅列してみました。
これからボストンキャリアフォーラムに参加される方のお役にたてれば幸いです。

ところでどこの企業でもあるように栄枯盛衰期があり、現在うちの会社は停滞期にあります。
フォーラムでは企業セミナーに参加する人を私たちから誘ったりして、人気が落ちたことを自分の目で確認するのは、会社大好き社員の私としては少々つらいものがありました。

この3日間でうちの会社は幸いながら希望していた人数の内定者を確保することが出来ました。これはほっとしたところです。
最終日に内定者の方々と懇親ディナーをしたのですが、さらにうちの会社について知ってもらいたくて人事部社員たちと私でうちの会社を一言で表してみました。
「たくさんのチャンスをくれる会社」「社員に優しい会社」「可能性が無限にある会社」など等色々コメントが出てきました。
もちろん皆で事前打ち合わせをしたわけではないですが、自然とそういう言葉が社員から出てくるのは、我ながらいい会社だなとつくづく思いました。
また、採用チームの皆が仲良く、それぞれが信頼し合っているという感じで、無理して内定者に「いい会社のようにふるまう」という雰囲気はまったくなく、全てが自然で、本当に気持ちがいいものでした。

3日間土日なしで頑張った甲斐があるかなと思った2012年ボストンキャリアフォーラムでした。
また来年も参加できますように・・・!
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by kanagourmet | 2012-10-25 01:40