Armory Art Show

先週の土曜日、ニューヨークで絵画のディーラーをしているアメリカ人の友達に誘われて、The Armory Showという現代アートショーに行ってきました。
d0235123_10402472.jpgこのショーは年に1回ニューヨークで開催されている国際的な現代アートのイベントで、今年が14年目になります。
世界各国から集まった現代アートを扱う有名なギャラリーが作品を披露して、来場者は自由に見学ができて、その場で購入することもできます。
アーティスト、ギャラリー関係者、ディーラー、コレクター、キュレーターが一堂に会す、ニューヨークでは一番大きい現代アートのイベントです。
2012年の特徴は主催団体が着目した北欧の現代アートギャラリーが多い点です。近年北欧ではモダンアートの人気が高く、ギャラリーが増え、アーティストやコレクターも世界中から集まってくるようです。




それではアートショーを紹介したいと思います。
会場全体
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休日だからか場内は混んでいます。

早速北欧アートです。
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下の写真はオーロラをイメージしているのでしょうか。

d0235123_10453228.jpgこちらはロンドンのギャラリーからです。
蝶の羽と骸骨を模したオブジェです。友達曰く、現代アートはアーティストの個性を如実に表していて、鑑賞する人、鑑賞した時によって見方が変わるのが面白いところということです。私たちもこれは何を意味しているんだろうねと話しながら、2人で想像しながら鑑賞するのが面白かったです。
私はいつも寓話が背景にある西洋美術や風景画ばかり見てきましたが、こういうアーティストの意図を読み取るような鑑賞も楽しいものです。






なんと生身の人間が「アート」そのものになっている作品もありました!
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生身の人間がそのまま作品になるのはインスタレーションという現代アートの表現方法の一つです。インスタレーションは空間を含めて作品と見なされていることを指し、さらにこのように生身の人間が登場するとパフォーマンスアートの域に入ります。時に美術は絵画技法に手工を凝らしてリアリスティックを追求しますが、これこそまさに、リアリスティックの極みです。
技巧で追及するくらいなら、いっそのこと、生身の人間を展示してしまうなんて、大胆ですよね。
時々MoMAの企画展でもこの種の展示を見かけます。

私としては芸術的な感想よりも「お手洗いはどうするのだろう」「お腹すかないのかな」「その前に寝ちゃわないのかな」なんて芸術とは全然違うことを心配してしまうのでした。
人間の肉体そのものが芸術そして芸術的な空間を創り出しているんですね。

そしてニューヨーク現代アートのブースを見て回りました。
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私はこの絵画の作風が好きでした。色彩はクリムトの絵画のようで、モチーフはフリーダ・カーロでしょうか。
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ところで日本のギャラリーはどんな展示をしているのかと思い、足を運んでみました。
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正直理解に苦しみました。。。このブースから見てわかるように「卑猥」がテーマになっていました。日本の卑猥な漫画が海外でとても人気というのは聞いたことがあります。アメリカ人の友達は漢字を見て「Kanji!!」なんて言っていましたが、絵に描かれている漢字の文章の意味を私が英語で耳元で囁くと、彼女はびっくりして、2人で失笑してしまうのでした(笑)
こちらはお寿司のフィギュアです。
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日本のお寿司が現代アートとどういった関係があるのかと思いましたが、よくよくフィギュアのお寿司を見てみると、お寿司のネタの部分に卑猥な絵が描かれているのです。
日本人としては「・・・???」感想がなかなか言えないものでした。

最後に2人で持っていたこの展示会のカードを使用してシャンパンバーでちょっといただいてきました。
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ところで、美術を学生時代から専攻してきて、新卒でニューヨークの有名な美術館で働き、今はマンハッタンで美術のディーラーとして働いている私の大事な友達、アイリーンちゃん。
彼女のおかげで、楽しく美術鑑賞ができて、鑑賞困難な現代アートも楽しめました。
彼女の今日の収穫としては美術史の編集者たちといいコネクションが出来たことだそうです。それは行った甲斐がありますね!

帰りは2人でハドソン川の夕暮れを見ながら、家まで歩いて帰ってくるのでした。
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by kanagourmet | 2012-03-17 11:22