オオゴトにならないで良かったとホッとしている部分もあるのですが、事の顛末はこんな感じです。
私は今、自分が使っている家具を売りに出しています。
ニューヨーク在住の日本人がよく見るサイト(infofresh)と外国人が情報収集のために見る掲示板(Clainglist)の両方に家具の情報を掲出しています。
色々なところからお問い合わせをいただくのですが、特に後者の方からの問い合わせが非常に多く、その中でも買ってくれそうな人に、自分の情報(住所、電話番号、emailのみ)を教えました。
送られてきたメールの中には「君の家具をどうしても欲しいと思っていて、最近ニューヨークに引っ越した自分の息子へプレゼントにしたいと思っている。今すぐサイトの掲示を削除して欲しい。そうしてくれればプラスで$50支払う。」
という内容でした。そして家具の引取り業者を手配するので、住所と電話番号を教えてほしとのことで、こういう流れだったので、買ってくれるかと、住所、電話番号、emailを教えてしまいました。
それから何回かやり取りをしたのですが、同じ質問を繰り返してくるので、不思議に思った私は自分の英語がわかりにくかったのかと思い、アメリカ人の友人のIreneにメールを見てもらいました。
そしたら彼女がビックリして、「何やってるの!?これは詐欺師だよ!!こうやってメールして、いかにも買いそうなことを言って、個人情報を引き出して、情報を売り飛ばしている人なの。もっとひどい場合は銀行口座番号まで聞き出して、特殊な方法でお金を勝手に引き出したりするの。もう絶対に返信しちゃダメ!!」とのことでした。
私は「what!!!???」目がテンでした(苦笑)
私の驚きように、彼女も驚いていて、周りにいた人達に注目されてしまうほどでした。
掲示板での詐欺師の見分け方は、とにかく聞いてもいないストーリーを伝えてきて、一瞬人情に働きかけるところ、3回目くらいのメールで個人情報を聞いてくること、押し付けがましいところ等挙げられるようです。
「雰囲気的にわかる」ものだそうです。
でも正直英語では書いてある文面通りのことしか、読み取れない私は、見破ることができませんでした。
彼女に問い合わせをもらったメール全部読んでもらったら、おそらく9割ほど詐欺師とみられる人からのメールでした。
ネットの掲示板での売買は外国不慣れな人には高いハードルなのかもしれません。
せっかく売り先が決まった家具だと思ったのに、これからどうしよう・・・(>_<)
想い出深い家具たちのその後の行き先に胃が痛くなる持ち主でした。
ところで、今まで私はニューヨークでインターネットでいろいろ売買をしてきたのですが、やはり日本人は性善説(人間の本性は基本的に善であるとする倫理学・道徳学説、特に儒教主流派の中心概念)で動ける人々なのだと思います。
私の家具を買ってくれた数人の日本人の方ははじめのメールからとても丁寧で、住所を伝えればすぐに取りに来てくれて、支払いもすぐ行って下さり、かなりスムーズにいきました。
その時の経験があったから、特に警戒することもなく外国人用のサイトでも売買しようとした私がいけなかったです。
日本人以外の人とは性悪説前提で何事も進めないとダメなんですね。
ニューヨークに3年もいて、詐欺師と気がつかずメールを送ってしまった私はまだまだ外国生活の初心者です。自分ではやっと慣れたつもりだったのに、ちょっとショックな出来事でした(苦笑)。
Ireneにそのことを言ったら、彼女は「私はこっち生まれでアメリカンだけど、今更知らないことなんてたくさんあるよ。最近だってまた新しい英語のことわざを知ったくらいだし、特にニューヨークは常に新しいものに溢れているから、何事も『終わりがない街』なんだよね、Don't mind!!」
ということでした。
納得は出来るけど、、、毎回性悪説で考えていかなければいけないって少し疲れることだなとも思いました。
それからIreneと2人でニューヨーク郊外までバスで出かけて、こんなのどかな風景を見ていました。
清々しい気候の中、とても気持ちがいいひとときでした★
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# by kanagourmet | 2013-06-23 23:24