不幸論

1週間のはじめからネガティブなタイトルで失礼します。(内容はポジティブなのでご安心を☆)
先週は幸福論について考えた1週間でした。

d0235123_2211951.jpgいつも私は通勤はラッシュ時を避けているもしくは自転車であるため、先日久しぶりに満員電車に乗る機会がありました。
そして思いました。こうして流されるようにして無名戦士として受動的に生きていて、かつ刹那的に日々を過ごしているとしたら、この中で現在幸せだと思っている人は何人くらいいるんだろうということです。

ここに幸福度に関するデータがあります。
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(出典:国連 World Happiness Report 2013)

1位デンマーク、2位ノルウェー、3位スイスとヨーロッパ勢の幸せレベルが非常に高いです。一方、気になる我が国日本はなんと43位。アメリカは17位、イギリスは22位となっています。他のデータでは日本は先進国中幸福度が最下位というものもありました。(ランキングが全てではないですが!)
そして内閣府のデータによると、日本人の幸福度は他国と比較して特異で、下図にあるとおりアメリカ他先進国は年齢に対しU字曲線を描く(国連の調査でも証明されています)のに対し、日本は年齢と幸福度は反比例するという結果になっています。
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(出典:内閣府 日本人の幸福度に関する分析

日本人の幸福度が低いのは否めない事実かもしれませんが、謙遜する文化を持つお国柄というのも若干関係しているのではないかと思います。
私は海外で生活してみて、日本の素晴らしいところを常々感じていたし、基本的には自分の母国で生活できるということが一番幸福を感じやすいのではないかと思います。

(ニューヨークに住んでいて日本に一時帰国した時にReverse Culture Shockみたいなものを感じた時の日記はこちらです★ 「世界が恋する日本の美徳」

日本人で日本に住めていることは幸せなこと!!と私は声を大きくして言いたいです。
ただ日本に住んでいるだけでは比較対象がないので日本の良さは感じにくいものだと思います。

ところで、今週の読書会は「幸福論」について語り合うことがテーマでした。(なのでこんなことを堂々巡りで考えていました。)
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私が選んだのは世界三大幸福論の1つである「ラッセル 幸福論」です。こちらは20世紀を代表する経験主義思想家の一人、バートランド・ラッセルによる、幸福を獲得するための古典哲学です。
古典が故か若干表現などが理解するのに時間を要し、2部構成の本書のうち1部の「不幸とは」という不幸の定義のみしか1週間で読めませんでした。

簡単に「不幸論の定義」についてご紹介を。
1. 全ての幸福の根源
ラッセルによると幼少期の体験が大きいとのことで、正常な満足を奪われた経験があると大人になってもそれを満たすために躍起になり、一般的に不幸な状況に陥ることが多いとのこと。

2. 競争
「人生コンテスト」で優勝者のみが尊敬を払われることになっているが、成功は幸福の1つの要素でしかない。
(この件を読んでSMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞を思い出してしまいました。)

3. 退屈
退屈に我慢できなくなると、新たな興奮や刺激を求めるが、やがて通常レベルの興奮や刺激では満足できないレベルとなるため、退屈と向き合うことが大切。

4. 疲れ
肉体的と精神的と2通りあるが、精神的疲労は心配から来ている。これは不幸の最も強力な2つの要因のうちの1つである。不幸な人とはその心配を長々と引きずり、四六時中考えている。悩みの原因になっていることがいかにつまらないことであるかを悟ることで随分と心配を減らすことができる。やがて時が経つにつれ後に思い出せなくなるほどになる。

5. 妬み
心配とともに不幸の強力な要因である。妬み深い人は他人に災いを与えたいと思い、妬みによって我が身を不幸にしている。自分が持っているモノから喜びを引き出す代わりに他人が持っているものから苦しみを引き出している。

6. 被害妄想
自分の美点をあまりにも誇張評価することから生じる。現実がどんなに不愉快であってもそれに直面し、自分の生活を築き上げないといけない。

7. 世評に対する怯え
自分の生き方が他人の希望や他人からの目を気にしたものではなく、自身の深い衝動から生まれてくるべきものである。

本書は100年前にイギリスで書かれたものですが、違う時代、異なる国で読んでみても納得できる部分が多く、人間の精神とは普遍的なものであると思いました。

自分の日常レベルで考えてみると、普段友達と話していて「悩みがある(≒不幸である)」という人ほど、現状把握をしたり現状と向き合うことを拒否していることが多いと感じます。
確かに目を反らしてしまいたい事実もあると思うのですが、私は現状把握をして問題の所在を明らかにすることが幸せという名の解決策を導き出せる第一歩だと思います。

先ほどの幸福度調査の話に戻りますが、日本人の幸福度が低い理由の一つとして、「同質性」を求める文化が関係していると私は思います。
ラッセル幸福論の中では「妬み」「被害妄想」「世評に対する怯え」がこれに該当するのですが、「私だけ違うから、周りの人に悪く言われてしまうかもしれない」とか「一緒なはずなのに、なんであの人だけラッキーなの?」と言った具合です。
自分が直面している課題と向き合うことができないから人を羨み、人からの視線を気にしてばかり・・・そして四六時中悩みを抱え八方塞がりとなるというのがこの調査結果を下支えする日本人の精神性なのではないかと思いました。

今週幸福論について考えてみて、私自身の話をすると、私の幸福度は65点くらいだと思いました。高くもないし、特段低いわけでもありません。
残りの35点の理由は自分でもしっかりと認識しているので、100点とまではいかなくても、少しでも高められるようにしたいと思います。

ところでー!今週会社帰りに色々活動をして先週の日記で書いた通訳の(簡単な!)ボランティアが決まりました。履歴書を書いたのが本当に久しぶりで新鮮でした。目標に向かって頑張りたいと思います。

幸福論について語った読書会メンバーの中からは意志を持って目標を意識して日々生活することで幸福度が高まると言っている人もいました。

普段の生活で、「私の幸福度って・・・!?」と考えることは中々なかったですが、幸福度を高められるような経験を積み重ねていきたいと思いました。

☆どの幸福度ランキングでもメキシコの幸福度が高かったのには驚きでした。あんな陽気なマインドも時には必要なものですネ☆
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by kanagourmet | 2015-02-09 00:18 | 日常 | Comments(2)

Commented by tokyo100k at 2015-02-13 12:52
はじめまして。
とても興味深い内容なのでコメントさせていただきました。
私も、ないものねだりではなく、あるものを活かす人生を心がけております。
日本で日本人として暮らせているなんて、宝の島で暮らしているようなもんですよね。
ではまた。
Commented by しげ at 2015-04-22 22:41 x
こんにちは。
当方、アメリカ在住ですが、
『日本人の幸福度が低い理由の一つとして、「同質性」を求める文化が関係している』
というのはどうでしょうか。
アメリカの階級社会は、多くの庶民へ様々な苦痛と不満を生み出しています。異常に高い医療費と保険代で治療も満足に受けれず死を受け入れ、税金は金持ちより負担が大きく、退職金やボーナスの保証もなく、就職難の時期が長いアメリカ人たち。僅かなリッチ層(日本人駐在員含む)のみ、アメリカで幸福だと感じていると思います。同質性を徹底的に排除したアメリカ金持ち層による支配よりも、同質性を求める日本社会のほうがまともだと思います。庶民にとって!